水道用語収録目録:呼び径

名古屋水道修理隊

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呼び径
「呼び径」とは、配管や管路、弁、フィッティングなどの水道設備において、その寸法を示す重要な指標です。これは内径を基準にしたもので特に配管やパイプのサイズを表す際に利用されます。以下で「呼び径」について詳しく説明します。
1. 呼び径の概要
呼び径は、配管の内径(内部の空間の直径)を基準にした標準的なサイズ表記です。水道設備では、この呼び径を用いて配管やフィッティングのサイズを示します。呼び径は通常、メートル法で表現され、日本では一般的にミリメートル (mm) 単位で表記されます。
2. 呼び径の重要性
a.標準化と統一性: 呼び径は標準化されたものであり設備のサイズ表記が統一され、混乱が少なくなります。
b.設計および取り扱いの便益: 呼び径を用いることで、設備の設計や取り扱いが簡素化され、効率的に行えるようになります。
3. 呼び径の表記
呼び径は「○○mm」の形式で表記されます。たとえば、20mm、50mm、100mmなどが一般的な呼び径の表記です。この数字が示すのは、配管内部の直径(内径)です。
4. 呼び径と外径
a.内径(呼び径): 配管の内部の直径を示すもので水道の通水部分の直径を指します。
b.外径: 配管の外部の直径を示します。外径は内径に配管の壁の厚さを2倍したものになります。
5. 呼び径の選定
呼び径は、流体の量や流速、設置スペース、耐圧性、水道設備の目的などに基づいて選定されます。通常、流体の量が多い場合や耐圧性が求められる場合には大きな呼び径が選ばれます。
6. 呼び径の利用例
a.配管設備 配管や管路のサイズ設定に利用され、どれだけの量の流体を通すかやどれだけの圧力がかかるかなどを決定します。
b.弁やフィッティング 弁やフィッティングなどのサイズ設定にも呼び径が使用され配管との適合性を確保します。

呼び径は、水道設備の設計や選定において非常に重要な役割を果たす基準であり適切に選定されることで効率的な水道システムの構築が可能となります。

水道配管の呼び径とわ
水道配管の呼び径とは、配管の内径を基準とした寸法表記であり実際の外径や内径とは異なる場合があるが施工や設計の際には統一された基準として用いられる重要な指標である。日本国内においてはJIS規格に基づき呼び径が設定されており、主にミリメートル単位で表記される。例えば、呼び径13は一般家庭で使用されることが多いが、実際の外径は異なり、配管の種類によって若干の差異が生じる。呼び径の選定は水圧や流量に直接影響を及ぼすため用途に応じた適切なサイズを選ぶことが重要である。小口径の配管は蛇口や給湯器などの住宅設備に使用され、大口径の配管は建築設備や公共インフラの給水・排水システムに利用される。配管の種類には塩化ビニル管、鋳鉄管、ステンレス管、ポリエチレン管などがあり、用途や環境条件に応じた適材適所の選択が求められる。水道配管の設計では、流速や摩擦損失、水圧低下などの要素を考慮し、適切な呼び径を決定する必要がある。適正な呼び径を選定しないと、水の供給不足や圧力低下、過剰な流速による騒音や摩耗が発生する可能性がある。特に長距離配管では、摩擦損失による圧力低下を補うために適宜呼び径を大きくすることが求められる。一方、過剰に大きな呼び径を選択すると、設備費用の増加や設置スペースの問題が発生するため、適切なバランスが必要である。水道配管の施工時には、呼び径に応じた継手やバルブ、止水栓などの適切な部材を選定し漏水や圧力損失を防ぐ施工技術が求められる。配管の接続方法にはねじ込み接続、溶接接続、フランジ接続、ソケット接続などがあり、材質や用途に応じて適切な工法を選択する必要がある。さらに、水道配管の寿命を延ばすためには、定期的な点検や保守管理が重要であり腐食防止のための塗装や防食処理、適切な水質管理が求められる。呼び径の適正な選択と適切な施工技術により安全で安定した水道供給システムを構築することが可能となる。